予定調和のサイバーサイファ@地球

宇宙からの電波を受信中

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やさしい悪魔がささやいた

俺は悪魔なんだ。戦いたくないはずなのに、いつのまにか戦っている。これは戦いたいという事だ。誰と?自分が作り出した悪魔と。結局のところ全ては自己との戦いなんだ。自分よりも強い悪魔との戦い。俺はそいつらを喰らって大きくなる。醜悪に。美しく。その判断も俺が決めることだ。そのへんに転がっている悪魔じゃあ俺のいつのまにか肥えた舌は満足しない。もちろん悪魔の強さも俺の独断で決める。これはある意味で不幸なことだ。いつもまずい飯を喰ってるんじゃ、いつまでたってもうまい飯は喰えない。繊細に広がる虹のかかった味を知っているだろうか。感じたことのない高揚感、思わず沈黙し、その瞬間、瞬間を彩り、瞬間を奏でる。残酷に。俺はこれを味わうためにあらゆる痛みを感じ、堪え、そして喜んだ。気が狂うほどに痛みを貪り、もっと強い悪魔をと願っていた。俺を駆り立てる悪魔を。こいつじゃあ痛みは感じ得ないと思うと悲しかった。もちろんその悲しさも喰らう。退屈ほどの強い悪魔なら、結構な苦しみをくれる。だけれども、そいつらもまずくなった。いつのまにか俺は痛みに関してはかなりのグルメになった。俺は知ってしまった。俺の舌を満足させる悪魔は大抵喰らってしまって、俺はブクブクと太ってしまっていると。動きが鈍くなった。そして俺は喰らわれた。でもまだ終わっちゃいないんだ。腹の中からそいつを乗っ取った。そいつは今まで喰う側で、喰らわれる痛みには慣れてなかったらしい。それなら意外と簡単だったぜ。腹の中から喰らうのは意外性がある。喰ってしまったと勘違いしちゃってるんだからな。ははは。残念なことにその方法は味わったことがなかったらしい。生き残るのは狡猾なやつだ。したたかに。そしてしなやかに踊れるやつだ。クソダサい不協和音でも踊ってきた。最初は息も絶え絶えだったけれど、今じゃあちょっとしたダンサーだ。音に合わせるだけなんだからどんなジャンルでも結局のところ同じことだ。もっと奇妙で合わせにくいビートがあればいいのにと想う。相変わらず悪魔達は同じようなまずい飯をうまそうに喰って、単調なリズムを刻んでる。おい、そこのお前、お前だよ。お前もっと強くなるぜ。驚異的に残酷に強くなってみろよ。そして俺を喰らってくれ。俺のやり方はもうわかっているはずだ。だから勝ち目は十分にあるんだ。片目ぐらいは覚悟してくれ。そして俺と同化しよう。まずけりゃ吐き捨てろ。吐き捨てて後悔しろ。この程度の悪魔と戦ってしまった自分を恨め。その瞬間、俺は生き返ってお前を喰らう。そして吐き捨てて喜ぶ。お前の痛みが俺を強くしてしまうんだ。俺はお前の痛みを俺の中で創造し、倍化して楽しむ。お願いだから自分の痛みが深いだとか思わないでくれ。さっきも言ったが俺はその痛みを倍化して楽しむ。この世界は無限なんだ。だから深さも無制限だ。痛みをくれるやつが少なくなってしまった。だから育てようと思う。気持ち悪さなんて低俗な感情を感じてる痛みに慣れてない一時のものしか見えない子供だましの悪魔ばかりで、もう痛みなんて感じなくなってしまった。不安だらけで怯えてるんだよ。笑えるぜ。大きくなれ。恐怖を与えてくれ。単純な恐怖ではなくて、今のお前にはわからないかもしれないが、生きたままで絶望しつづける。それ以上の恐怖だ。大きくなれ。お願いだ。美味くなれ。俺はそれを喰らうために生きてる。ひとつ助言をしよう。俺もお前もまだ低級の雑魚だ。ついさっき電球がふたつ同時に切れやがった。短い光だったな。笑えるぜ。
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  1. 2009/10/31(土) 08:44:34|
  2. 散文
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